
【Blazor】 コンポーネントについて
- コンポーネントとは?
- コンポーネントの命名規則
- コンポーネントの構造とイベントハンドリング
- 変数とデータバインディング
- まとめ
目次
コンポーネントとは?

Blazorは[コンポーネント駆動フレームワーク]です。 つまり、Blazorアプリケーションはコンポーネントという基本的な構成ブロックから成り立っています。 コンポーネントは再利用可能な部品のようなものであり、多くのプロジェクト間で共有することも可能です。 この部品を集めて、Webページを構築していきます。 コンポーネントを集めて、ライブラリにすることもできます。 コンポーネントの拡張子は.razorが使用されます。
コンポーネントの命名規則

コンポーネントファイル名は大文字で始まらなければならないというルールがあります。 小文字で始めるとコンパイルエラーになります。 試しにexample.razorを作成してコンパイルすると以下のようになります。
以下のようなエラーが発生します。 RZ10011 Component 'example' starts with a lowercase character. Component names cannot start with a lowercase character.
C#でファイル名を小文字スタートで表記することはあまり無いとは思いますが、 普段Javascriptなどを書いている人は気を付けた方がいいかもしれません。
コンポーネントの構造とイベントハンドリング

コンポーネントのコードを見てみましょう。 コンポーネントは画面側とロジック側のコードに分かれています。 画面側のコードはHTML、ロジック側のコードはC#でコードを書いていきます。
@page "/counter" <!-- HTML部分 --> <h1>Counter</h1> <p>Current count: @currentCount</p> <button @onclick="IncrementCount">Click me</button> @code { // C#部分 private int currentCount = 0; private void IncrementCount() { currentCount++; } }
@onclickという属性を使用して、ボタンがクリックされたときに呼び出されるメソッドを指定することができます。 今回のコードの場合、クリックするとIncrementCountメソッドが呼び出されます。
変数とデータバインディング

Blazorでは、コード側にある変数の値を画面側のコードへ反映させることができます。 これをワンウェイバインディングと呼びます。 ワンウェイバインディングを行うには、画面側のコードに@記号を使用して、変数名を指定します。 コード例では、font-familyを指定しています。
@page "/counter" <!-- HTML部分 --> <h1 style="font-family:@fontFamily">Counter</h1> @code { // C#部分 private string fontFamily = "Verdana"; }
C#部分のfontFamilyの値を変更すると、UI側のスタイルも合わせて変更することができます。
まとめ

この記事では、Blazorとその基本的なコンポーネントについて簡単に説明しました。 データバインディングやコンポーネントなど聞きなれない言葉が出てきたと思いますが、 今後も詳しく記事にしていこうと思いますので、少しずつ覚えていきましょう。
この本では、Blazorの基本から高度なテクニックまで、実際のプロジェクトに役立つ知識を網羅しています。 初心者から経験者まで、Blazorを扱うすべての開発者にとっての必読書です。 この記事の執筆者も参考にした「Blazor入門」で、あなたのBlazorスキルを飛躍的に向上させませんか?
合わせて読みたい

URLパラメータを使い方
BlazorでURLからパラメータを受け取る方法を紹介。@pageディレクティブ内で{}で変数を宣言し、該当する変数を@code内で[Parameter]属性として宣言することで、URLから文字列としてパラメータを受け取ることが可能。数値を受け取りたい場合は、受け取った文字列を適切にキャストする必要がある。
更新日:2023/07/18

属性スプラッティングの使い方
Blazorの属性スプラッティング機能は、コンポーネントに複数の属性を一括で適用し、コードの再利用性を向上させるための手段です。基本的には、@attributesを使用し、属性と値のペアを格納したIDictionary<string, object>型を渡します。非文字列型の属性値もサポートしており、コンポーネントでも属性スプラッティングが利用可能です。ただし、属性の優先度に注意が必要です。これにより、Blazorアプリケーションの開発効率と柔軟性が向上します。
更新日:2023/07/19